2020/6/16 更新

「もりん」は「介護ロボット」?

  1. 質問 :「もりん」は「介護従事者の負担軽減に資する介護ロボット導入促進事業」における支援対象となる介護ロボットなのでしょうか?
    回答 :はい、介護ロボットになります。
  2. 厚生労働省が定義する「介護ロボット」とは、下記の通りです。

    • 目的要件
      日常生活支援における、ア)移乗介護、イ)移動支援、ウ)排泄支援、エ)見守り、オ)入浴支援のいずれかの場面において使用され、介護従事者の負担軽減効果のある介護ロボットであること。
      → エ)見守り に該当し、介護従事者の負担軽減効果のある介護ロボットです。
    • 技術的要件
      次のいずれかの要件を満たす介護ロボットであること。
      ・ロボット技術(※)を活用して、従来の機器ではできなかった優位性を発揮する介護ロボット
      ※ア)センサー等により外界や自己の状況を認識し、イ)これによって得られた情報を解析し、ウ)その結果に応じた動作を行う介護ロボット
      ア)センサー等により外界や自己の状況を認識し
      → もりん には3種類、合計4個のセンサーにより、居室や利用者様の状況を認識します。
      イ)これによって得られた情報を解析し
      → センサーから得られた情報を元に、センサーからの値やタイミングを内部のCPUが演算・解析を行っています。
      ウ)その結果に応じた動作を行う
      → CPUが演算・解析した結果に応じて、利用者様の状態を表示したり、座位や離床などが発生した時に通知します。
    • 市場的要件
      販売価格が公表されており、一般に購入できる状態にあること。
      → レンタルが基本ですが、販売プランも用意しています。価格はホームページの価格表をご覧ください。

    参考資料
    厚生労働省 介護ロボット等導入支援特別事業(平成27年度補正予算)「介護従事者の負担軽減に資する介護ロボット導入促進事業」における支援対象介護ロボットの例示について

  3. 質問 :「もりん」は介護ロボットの補助金対象に認定されたことはありますか?
    回答 :はい、平成30年度「介護ロボット導入支援事業」、令和元年度 神奈川県「介護ロボット導入支援事業」、令和二年度 神奈川県「介護ロボット導入支援事業」の補助対象ロボットに認定された実績があります。

もりん 導入前の準備

  1. 質問 : もりん を導入する前に一度試してみたいのですが、デモ機はありますか?
    回答 :デモ機をご用意していますので「お問い合わせ」からお尋ねください。
  2. 質問 : もりん を導入するにあたり、インターネット環境とパソコン以外に用意しておくものはありますか?
    回答 :子機には、ACアダプタ、タイラップ、ネジ(壁取り付け用)が付属しています。
    親機には、ACアダプタ、LANケーブル(約1m)が付属しています。
      

    お客様でご用意いただくもので、以下のものが必要になる場合があります。

    • AC100Vの電源延長コード
      付属品のACアダプタのコードの長さは約1.6mです。ベッドのヘッドボード付近に電源コンセントがあればそのまま接続できると思いますが、電源コンセントが遠い場合は、距離に応じた電源延長コードが必要です。
    • 長めのLANケーブル
      親機にはLANケーブル(1m)が付属しています。LANケーブルが1mで足りない場合は、電気店にて必要に応じた長さのLANケーブルをお買い求めください。

基本事項

  1. 質問 :4人部屋など、多床室(相部屋)でも使用可能でしょうか?
    回答 :使えます。センサーをベッドに取り付けるタイプですので、個室・多床室の両方で使うことができます。
  2. 質問 :床ずれ防止マット(圧切替型エアマットレス)でも誤動作しませんか?
    回答 :「もりん」のソフトウェアは、床ずれ防止ベッドに対応するように意識して開発しています。また、複数の施設様で、問題なく使えています、とのご報告をいただいております。すべてのマットでの試験は行っておりませんので、100%の動作保証をすることはできません。

ネットワーク関連、外部からのアクセス

  1. 質問 :Wi-Fiの設備は必要でしょうか?
    回答 : もりん の親機は有線LAN接続、親機と子機との接続は独自の無線ネットワークですので、有線LAN接続のPCを使う場合はWi-Fiの設備は不要です。但し、見守りにスマホやタブレットなどを使用する場合はWi-Fi経由での接続となりますので、Wi-Fiの設備が必要になります。
  2. 質問 :親機をインターネットに接続した場合、どんな通信をしているのでしょうか?
    回答 :カレンダーおよび時計を合わせるためと、アップデートに使用しています。利用者様の生活記録はすべて親機内に保存されており、外部サーバー等に送信することはありませんので安心してお使いください。
  3. 質問 :ルーターには特殊な設定が必要でしょうか?
    回答 :いいえ、特別な設定は不要です。もりんの親機は標準ではDHCPに設定してありますので、施設に設置してあるルーターが一般的な市販のルーターなら背面のLANソケットに接続するだけです(ルーターはDHCPサーバー機能が有効になっている必要があります。大抵のルーターは購入時に有効になっています)。固定IPにも対応可能です。
  4. 質問 :Webブラウザから もりん の親機へはどうやってアクセスするのでしょうか?
    回答 :手順に従い設定していきますと、DHCPによって割り振られたIPアドレスが親機の液晶画面に表示されますので、このIPアドレスをWebブラウザのURL欄に入力することでアクセスができます。
  5. 質問 :施設外のPCやスマフォから施設内の もりん へアクセスすることは可能でしょうか?
    回答 :クラウドベースの遠隔操作システムをオプションでご用意しています。施設外のPCやスマフォから施設内の もりん へネットワークセキュリティを確保した状態でアクセスすることが可能です。詳細はご相談ください。

タブレット、スマホ、PC

  1. 質問 :運用形態はどのようにすれば良いでしょうか?
    回答 :下記のような運用形態を推奨しています。
    • スタッフルームのみで状況閲覧、通知を受けたい
      スタッフルームにタブレットもしくはPCを1台設置します。閲覧・操作は原則スタッフルームのみで行います。
    • スタッフが居室に移動しても状況閲覧、通知を受けたい
      施設にWi-Fiの環境が必要になります。スタッフルームにタブレットもしくはPCを1台設置します。詳細な通知条件等の操作はスタッフルームのタブレットやPCを使って行います。スタッフは、スマホ専用アプリをインストールしたスマホを持ち歩いて状況閲覧や通知を受けます。
      ※スタッフのスマホでブラウザを起動し、スマホのブラウザで詳細な通知条件等の操作を行うのであれば、スタッフルームのタブレットやPCは不要です。
    • 既存のナースコール端末(PHS等)のみで運用したい
      スタッフルームにタブレットもしくはPCを1台設置します。閲覧・操作は原則スタッフルームのみで行います。オプションのもりんナースコールモジュール(MRP-N1)をもりん子機2(MR-S2)に接続します。居室の壁に設置してあるナースコール端子のケーブルを分岐ボックス(ナースコールメーカー製:別売)で分岐し、一方をナースコールボタンに、もう一方をもりんナースコールモジュールに接続します。通知条件をスタッフルームのタブレット等で設定することで、通知はナースコール端末へも届きます。居室に行って、もりん子機2本体のボタン操作で、通知一時停止や、通知再開の操作により可能です。
  2. 質問 :タブレットやスマホ、PCにはソフトのインストールが必要でしょうか?
    回答 :専用ソフトのインストールは原則不要です。 もりん の画面操作は基本的にWebブラウザを使用します。しかし、施設にWi-Fiの環境があり、スマホや小型のタブレットを持ち歩く前提で運用する場合は、スマホ専用アプリ「もりんアプリ」が無償でご利用可能です。こちらをインストールしてお使い頂けます。ブラウザと比較して機能制限はありますが、片手操作が可能で、独自の電源管理技術によりバッテリー寿命もブラウザ運用と比較して長時間持つようになります。
  3. 質問 :現在使っているタブレットは、時間が経つとブラウザ画面が消えてしまいます。これでも通知されますか?
    回答 :ほとんどのタブレットはバッテリーで動作させると、ある一定時間が経過後はスリープ状態に入ってしまいます。この状態では、機種、OSによっては通知されない可能性があるので、タブレットの設定で「スリープはしない」状態にしてください。詳細はタブレットの取説をご覧ください。なお、この場合は常に電源が入っている状態となります。見守りの間、バッテリーがもたない場合がありますので、適宜ACアダプター等を接続して使用してください。また、もし「スリープはしない」設定が無い場合は、スリープさせないアプリケーションがGoogle playにありますので、そちらをご利用ください。
    スマホ専用アプリ「もりんアプリ」の場合は、使用中に画面は消えることはありません。ポケット等に入れると、自動的に低消費電力モードに入ります。状況に応じて通知もされます。
  4. 質問 :タブレットはiPad,Android,Windowsのどれがお勧めでしょうか?
    回答 :性能・バッテリの持ち、 もりん との相性などを総合的に考えると現時点でのお勧めはiPadです。価格的に考えればAndroidがお勧めです。但し、iPad/AndroidはWebブラウザの仕様から、かんたん表示と詳細表示の切り替え時に、一度ボタンをタップする必要があります(画面の案内に従ってください)。WindowsPCタブレットも良いのですが、Windowsは頻繁にWindowsアップデートが自動的に実行されるため、リブートされてWebブラウザが閉じる場合があります。現場のスタッフの方がPCに慣れてない場合は戸惑うかもしれません。

推奨タブレット

  1. 質問 :推奨するタブレットを教えてください。
    回答 :2020年6月現在での推奨タブレットは以下の通りです。これらは弊社で動作確認をしています。  

Webブラウザ

  1. 質問 :タブレットで使う場合、お勧めのWebブラウザは?
    回答 :AndroidであればChrome、iPadであればSafariです。OSとWebブラウザの対応表を下記にまとめます。「推奨」以外の組み合わせでの不具合に関しては、申し訳ありませんがサポート対象外となりますのでご了承ください。
OS Webブラウザ かんたん表示と詳細表示切替時にボタン操作必要 もりん 推奨=◎(サポート対象)
Windows FireFox 不要
Windows Chrome 不要 ◎(推奨)
Windows IE 不要 ○(耐久テスト未実施)
Mac OS X FireFox 不要
Mac OS X Chrome 不要 ◎(推奨)
Mac OS X Safari 不要 ◎(推奨)
Android tablet FireFox 不要
Android tablet Chrome 必要 ◎(推奨)
iPad(iOS) FireFox 必要
iPad Chrome 必要 ○(耐久テスト未実施)
iPad Safari 必要 ◎(推奨)

※Webブラウザはバージョンアップ等によリ、使用可能か否かの状況が変わる場合があります。

サポート

  1. 質問 :どのようなサポートを受けられるのでしょうか?
    回答 :原則として製品を導入頂いた後は、電話またはE-mailによるサポートをご利用頂けます。往訪によるサポートは地域によっては可能な場合もありますのでご相談ください。導入前のご質問・お問い合わせ等は、恐れ入りますが、ホームページの「お問い合わせ」のフォーム、または、からE-mailにてお願い致します。回答内容により、E-mailまたはお電話にてご回答させて頂きます。
  2. 質問 :「 もりん 」の設置サービスや、使い方を説明しに来てもらうことはできますか?
    回答 :別途料金にて対応可能ですので、ご相談下さい。

その他

  1. 質問 :生活記録画面を印刷することは可能ですか。
    回答 :プリンタ設定がされていれば、Webブラウザの印刷メニューから印刷できます。