もりん は、個室・多床室の高齢者施設(介護施設)や障害者支援施設の利用者さまの見守りを支援し、居室内での利用者さまの生活と居室の状況を記録するシステムです。
複数のセンサーによって状況を認識し、その情報を解析して座位や離床、室温異常、呼吸の停止などを通知する介護ロボットとして介護スタッフの見守りを支援します。転倒事故防止、徘徊の早期発見、熱中症・風邪予防、夜間見回り回数の削減、介護記録の補助などの助けになります。
居室での利用者さまの状態 (「臥床」「離床」「座位」「寝返り」)をリアルタイムに一覧表示します。
また「離床後の経過時間」もリアルタイムに表示します。
拡張機器のバイタルセンサーを併用すれば、利用者様の「心拍数・呼吸数・体動量」もリアルタイムに一覧表示します。
センサーで「座位」、「離床」、「体動停止」を検知し、PC・タブレット・スマートフォンへ画面と音で通知します。
ベッド上で上半身を起こしたら、通知します(「座位で通知」機能)。
~ 歩くときには介助を必要とする利用者さまに ~
ベッドから降りようとして動きはじめる、かなりはやい段階での通知になります。従来のマット型センサーとは異なり、歩き始めてしまうまえにスタッフが訪室できる可能性が高くなります。
反応時間の条件を「すぐ」~「30秒継続後」「しない」の中から選択できるので、条件の選択により、布団を直そうとしてごく短い時間だけ上半身を起こした、などによる不要な通知を防ぐことができます。
ベッドから離れたら、通知します(「離床で通知」機能)。
~ 特に夜間、長くベッドから離れたら通知が欲しい利用者さまに ~
離床してからどのくらい時間が経過したら通知するかの条件を、「すぐ」(MR-S2は1秒、MR-S1は十数秒)~「60分後」「しない」の中から選択できます。
もしトイレで倒れていたら? もし徘徊していたら?
こんなときにも早期発見につながります。
万が一体動が停止(呼吸が停止)したら、通知します(「看取りで通知」機能)。
~ 万一のときの早期発見に ~
PC・タブレット・スマートフォンで通知の状況を確認できるので、スタッフ間で情報共有が可能です。
どの利用者さまに何の通知設定がされているのか/いま、誰が通知されている最中なのか/誰の通知が一時停止中なのか(スタッフが対応に入っているのか)など、画面上でリアルタイムに一覧で確認できます。複数の利用者さまを複数のスタッフが効率的に見守ることができます。
対応に向かうスタッフが「通知一時停止ボタン」を押すことで、 複数のスタッフが同じ居室へ駆けつけずにすみます。
「通知一時停止ボタン」は、子機本体および画面上に用意されています。
業者等による大がかりな設置工事は不要です。
利用者さまを検知する振動センサー2個は、ベッドのマットレスの下へ設置します。マットレスは厚手(20~25cm)のスプリング式でも対応が可能です。
居室間の移設もカンタンです。
振動センサーは呼吸などによる微振動も検知します。呼吸停止など、身体の動きが完全に停止した、もしくは検知不可能なレベルにまで身体の動きが少なくなった場合の通知が可能です。
夜間の訪室時、寝息や呼吸を確認するためにベッドへ近寄ることで、利用者さまを起こしてしまうことを防ぎます。
座位、離床、臥床、寝返りを検知して画面に反映・通知するまでの反応時間は更に高速になり、約1秒。転倒リスクを大きく低減します。
約8年間に渡る、見守り機器に特化した研究開発技術の集積から、多忙な介護現場における運用状況に極力配慮した構造としました。
振動センサーを接触しづらいところへ設置することにより、意図しない接触によるセンサーの位置ズレを原因とする誤動作が発生しにくくなりました。
振動センサーは、ベッドで長時間過ごす利用者さまに耐えられるよう空気を使わない方式ですので、エア漏れのようなトラブルの心配もありません。経年劣化も考慮し、破損、断線が発生しにくい構造としています。
介護ベッドの高さ変更や移動、利用者さまが臥床時に手や足を上げるなどの動作、多床室(相部屋)における他の利用者さまの動き、スタッフの動き、直射日光などの強い光や熱、部屋の暗さ(夜間の暗闇)、エアコンの温風・冷風、などに影響されません。
親機と子機は独自の無線ネットワーク(2.4GHzのメッシュネットワーク)で接続されます。
子機同士が数珠繋ぎになるように接続されるため、Wi-Fiに比べて電波がつながりやすいです。
Wi-Fiを導入されていない施設様にも、もりんをご利用いただけます。
子機を親機から著しく離れた居室に設置する場合や、別の階数(1階と2階など)に渡るような場合は、オプション品として中継機を用意しています。電波が届きにくい子機との中間地点に中継機を設置することで、電波の到達距離を伸ばすことができます。
※画面の閲覧にタブレット等のWi-Fi機器を使用される場合はWi-Fiの設備が必要です。
「ナースコールユニット」を接続することにより、各社ナースコールに対応することができます。
もりん2子機によるナースコール呼出機能と、もりん2子機のボタンとLEDにより、PHS等のナースコール端末のみでの運用も可能です。PHSとスマートフォンの2台を持ち歩く必要はありません。
親機は事務室などに設置します。机などの上に置き、有線LANケーブルをルーターへ接続し、ACアダプタをコンセントへ接続するだけです。親機はWEBサーバー機能を持っているため、サーバー用のPCは必要ありません。子機から送られてきたデータは、親機、有線LANを経由して閲覧するためのPC・タブレットへ送信されます。
親機1台に対して、子機(MR-S2, MR-S1, MR-B1混在可)約20台まで接続可能です。
子機MR-S2は、利用者さま1人に対して1台ずつベッドに設置します。利用者さまの状態や居室の状況を検知し、親機に無線で伝えます。
子機本体は、壁やベッドのヘッドボードなどに、もしくは、機器の存在を気にされる利用者さまであれば、目にはいりにくいようベッド下などに固定します。子機付属の振動センサー2個は、マットレスの下に設置します。
オプション品のナースコールユニットを使用することにより、もりんの通知(離床、座位、看取り、温度異常)時にナースコールを呼び出すことも可能です。
オプション品のバイタルセンサー2を使用することにより、心拍数・呼吸数・体動量をリアルタイムに見ることができます。
※ナースコールユニットとバイタルセンサー2を同時に接続する場合は、子機内部の拡張コネクタを使用する必要があります。詳細は当社までお問い合わせください。
親機と子機は独自の無線ネットワーク(2.4GHzのメッシュネットワーク)で接続されます。親機と子機との距離が離れている場合や、居室のドアが金属製など電波が届きにくい場合には、オプション品として中継機を用意しています。
オプション品のバイタルセンサー2 MRP-V2 を接続することにより、心拍数・呼吸数・体動量を利用者さまに触れることなく無線により検知します。また利用者さまがベッド付近にいるかどうかもわかります。
※本製品は医療機器ではありませんので、目安としてご利用ください。
子機 MR-S2 は、高精度温度・湿度センサーを内蔵しています。PC・タブレット・スマートフォンから居室の室温・湿度をリアルタイムに確認できます。
「最低温度」「最高温度」を設定しておけば、範囲を外れたときに通知します。
居室での利用者さまの状態(「臥床」「寝返り」「離床」「座位」、バイタルセンサー接続時はさらに「心拍数」「呼吸数」「体動量」)や、室温・湿度のデータは1分ごとに保存されています。これらのデータを見やすいようにグラフ化し、1日分を1画面で表示します(居室ごとに表示)。起床・就寝時間や夜間の寝返りの頻度、室温や湿度の変化などが一目でわかります。
過去のデータも日にちを指定していつでも見ることができますので、次のようにご活用いただけます。
・介護記録と併用して生活記録に
・スタッフ交代時の申し送りの補助資料に
・ご家族様へのご説明参考資料に
・介護サービスの改善や効率化のヒントに
すでに施設内でWi-Fiをお使いになれる環境であれば、もりん専用モバイルアプリ(Android)を無償でご利用いただけます。Wi-Fiのみ使用しますので、SIMカードを抜いたWi-Fiのみ使える状態の端末(一般的には白ロムと呼ばれる、携帯キャリアとは契約してない状態)でもお使いいただけます。すべてのもりんシリーズに対応。臥床、離床をはじめとする利用者さまの状態や、室温・湿度などを一覧表示できるのに加え、音による通知、通知条件の設定、通知の一時停止・再開などが、片手で操作可能です。また、バッテリー持続時間を極力伸ばすように考慮したソフト設計としています。
※親機は2020年5月出荷以降のものが対応しています。それ以前の親機はアップデートが必要ですのでお問い合わせください。
もりん は介護保険を使わない当社による月額レンタル制と、販売プランにてご提供しています。 レンタルの場合は1ヶ月単位ですので、必要に応じて台数の増減をしやすいことも特徴です。
価格につきましては、本ページの価格表をご覧ください。
もりん は、他社製品との連携を考慮した設計になっています。生活記録画面のデータはCSVデータとしてエクスポート可能ですので、Excelなどに取り込むことが可能です。また、もりん親機は REST API を装備していますので、他社製品からLAN経由にて もりん親機へアクセスし、利用者さまの状態の取得や通知条件の設定等をリアルタイムに行えます。